読書感想画コンクール 中学校の部(令和元年度読書感想画(結果))

市長賞

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「優しい嘘」
中山中学校2年 小野﨑 円理

この本は自分の本当の気持ちを出せず、嘘ばかりついていた主人公がある出逢いによって変わり成長していく物語です。 この絵は、「優しい嘘」の心の部分をテーマに描きました。優しく、美しく、切なく、はかない、そんなピュアな気持ちをこの絵で表現したいと思い描いた作品です。

読んだ本:三月の雪は君の嘘
作:いぬじゅん

教育長賞

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「引き込まれる」
浅川中学校3年 五十嵐 杏月子

私は、この本の中の首長竜は弟を表していると思いました。そして、主人公が現実か夢かも分からないような世界に引きずり込まれるのは、“あの時”に海の底に弟だけでなく、自分の大切なモノをたくさん置いてきたからだと思ったので、弟と共に深い海の底(過去)に連れさられる姿を描きました。 又、この本は私が今まで読んだ中で一番引きこまれ、圧倒された本なので、この本の世界に浸っていく私と主人公を重ねて描きました。

読んだ本:完全なる首長竜の日
作:乾 緑郎

東京八王子西ロータリークラブ会長賞

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「鏡の向こう側」
浅川中学校2年 内藤 千沙都

この本では様々な事情により学校へ行けなくなってしまった7人の中学生たちが鏡の中にある城で出会い心を通わせていきます。私は特に、主人公のこころが初めて鏡の中へと入っていく場面が好きなので、それを絵にしました。右側にある目は始めの現実から逃げてきた彼ら、左側の目は城で勇気を得て力強くなった彼らを表しました。弱い彼らは消えたということで、右側の目は少し透き通らせました。

読んだ本:かがみの孤城
作:辻村 深月

優秀賞

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「やっとみつけた」
石川中学校1年 羽瀬 海夏

蝶を絵の具でぬらずに紙で切りはりしたことと、花畑を1つ1つ花で表さずに点で描いたことと、猫の身体の形をきれいに、できるだけ猫っぽくなるようにしたところです。

読んだ本:旅猫リポート
作:有川 浩

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「ロボ」
浅川中学校1年 山下 修史

ロボは、人間にとっては害悪であったけれど、生きるために家畜などを殺していたので、ブランカ(ロボの妻)をおとりにされ、捕まって死んでいったロボに対して切なくも感じた気持ちを絵に表現しました。 ロボの顔の表情にこだわりました。

読んだ本:オオカミ王ロボ
作:アーネスト・T・シートン

入選

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「2つの世界」
別所中学校2年 阿久津 ゆら

バスチアンは、ファンタージェンの世界へと入り、様々な体験をする。 私は、バスチアンが見たファンタージェンの世界を表現するため、蛇や竜の表情を色鉛筆でリアルに描いた。 また、2つの世界を表現するために、外側は暗く、内側は明るくした。外側が暗いのは、バスチアンがいじめられていたなどの感情を表現していて、内側が明るいのは、バスチアンが望みをかなえていくという喜びを表現している。

読んだ本:はてしない物語(下)
作:ミヒャエル・エンデ

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「答えを導く木」
別所中学校2年 木原 早葉

都会から離れていた主人公の千鶴。そんな千鶴がもといた場所へ帰ろうと決心したシーンを描きました。千鶴が心を打たれた楓の木のたくましさを色んな色を使って表現しました。 また、本には「灰色の濁った空…」と書いてありましたが、成長した千鶴に芽生えた希望を表すために青空も少し覗かせてみました。

読んだ本:天国はまだ遠く
作:瀬尾 まいこ

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「かわらない日常~クイールと共に~」
楢原中学校1年 久住 和範

妹の目の病気をきっかけにこの本を読みました。主人公のクイールは、渡辺さんとともに、楽しく働きました。 僕は、満開の桜の中を、いつもと変わらぬ日常で散歩する風景を描きました。何気ない、この時間がずっと流れますように…と思いを込めました。

読んだ本:盲導犬クイールの一生
作:石黒 謙吾

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「少年は鍵と共に」
石川中学校2年 佐藤 陽莉

「お母さんに会いたい」生まれてすぐに母を亡くした少年はある日を境に自分が生まれる前にタイムスリップしてしまいます。そこで知る家族の温かさに心を打たれました。私は、タイムスリップをする事ができる時の鍵に出会い、タイムスリップをしていくシーンが一番好きです。なので、物語にこういうシーンはありませんが、自分で想像して描きました。

読んだ本:からくり夢時計
作:川口 雅幸

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「おおかみ様とお城」
椚田中学校1年 椎木 沙弥

学校での居場所をなくし閉じこもってしまったこころ。似たような境遇の7人が集まった鏡の向こうの不思議なお城。一番好きなキャラクターであるおおかみ様を描きました。違う世界から来たと思っていた7人が実は様々な時間から集められていたことなど、謎が最後に全て解けるところに感動しました。7人が未来で出会うことが明かされる、あとがきも気に入っています。

読んだ本:かがみの孤城
作:辻村 深月